JV109_350A11

声帯のポリープの原因にも

逆流性食道炎というと、胸焼けや胃液の上昇が有名な症状ですが、それ以外にも気をつけるべき症状があります。
逆流性食道炎の患者の中には、咳が止まらなくなったり喘息のような症状が出たりすることがあるのです。

食道の上の方には肺へ通じる気管の入り口の喉頭があります。
寝転んでいる際に胃液が逆流すると、食道の上まで胃液が逆流してきて喉頭に触れてしまうことがあります。

胃液はたんぱく質を消化するために強い酸性を示す液体です。
胃液が使われる胃は粘膜で保護されているのですが食道や咽頭は粘膜での保護がされていないのです。

そのために、胃酸が逆流して咽頭に触れることで焼けて炎症を起こしてしまうのです。
咽頭が炎症を起こすと、慢性的な咳の原因や声帯のポリープ、喘息のような症状、声のかすれといったものの原因となるのです。

喘息と逆流性食道炎の見分け方

逆流性食道炎で咳が止まらないこともありますが、咳が続くだけでなく喘息のような症状が出ることがあります。
耳鼻咽喉科に通って薬を飲んで喘息の治療をしていてもなかなか治らないという人は逆流性食道炎の可能性がありますから内視鏡検査をして確認をして原因を探ることが大切です。

逆流性食道炎が喘息のような症状になる原因はまだ正確には解明されていないのです。
咽頭まで胃液が逆流をすることで気管に吸い込まれて粘膜を刺激することが原因とする説と、食道内に逆流した胃液が知覚神経を刺激して気管や気管支の神経にも伝わることでけいれん性収縮を起こすことが原因とする説とがあります。

このような症状が続いた場合、喘息ではなく逆流性食道炎の可能性もありますし、それ以外にも結核や食道がん、咽頭がん、といった病気の可能性もあります。
継続して咳や声のかすれといった症状が治らない場合には、しっかりと検査を行ってその原因を突き止め適切な治療を受ける必要があります。
特に、咳以外にも胸やけや呑酸といった逆流性食道炎に多く見られる症状を併発している場合には喘息ではなく逆流性食道炎の可能性が高いです。

ただの食べ過ぎや飲み過ぎ、胃もたれと安易な自己判断をせずに症状を感じたら医師に相談が大切です。
日本では逆流性食道炎の患者数が近年急増したため、医師もすぐに喘息と逆流性食道炎との見極めができないことがあります。
喘息で通院してもなかなか症状が改善しない場合には内科や胃腸科で内視鏡検査を受けてみたり、セカンドオピニオンとして別の耳鼻咽喉科に通って様子を見ることが必要です。

一箇所への通院で逆流性食道炎と咳の治療とを行えることもありますが、場合によっては内科や消化器科と耳鼻咽喉科へと別々の医院への通院が必要なこともあります。
複数の医院に通うのは時間も手間もかかるため面倒に感じますが逆流性食道炎はしっかり治療を行わないとガンのような恐ろしい病気を引き起こす原因となります。
上手に通院できるように医師に相談をしたり両方の処置を行える医院を探したりといった工夫をして通院を続けることが大切です。