ストレスによる逆流性食道炎について

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体に影響する

ストレスとは、何らかの不快な刺激によって心身に生じる反応のことです。
騒音や対人関係での葛藤や仕事でのプレッシャーなど、その人が不快と感じるものであればストレスの原因となります。

私たちの生活で大小の差はあっても必ずストレスの原因となるものはあるものです。
道路が混雑していていつもより通勤に時間がかかってしまったり、道を歩いていて人がぶつかってきたり、といったその場でイライラが収まるようなものから日常的に上司から嫌味や小言を言われたり、仕事で成果を出さなければならなかったりノルマがあったりといった継続してストレスの原因となるものがあります。
このようなことはストレスとして、体の中で反応を起こし自律神経や副腎皮質ホルモンのバランスを乱します。

ストレスでの刺激は体全体の様々なところに作用するため、ストレスによって起こる体の反応も体の様々なところに起こります。
難聴であったり、血圧の上昇や低下、胃痛や下痢など人によってストレスの内容もその症状の重さも様々なものがあります。

逆流性食道炎とストレス

ストレスによって引き起こされる病気というと胃潰瘍や過敏性腸症候群が有名ですが、逆流性食道炎もストレスの影響を受ける病気の一つです。
一般的に強いストレスは胃腸に影響を与えることが知られています。
胃潰瘍や過敏性腸症候群が有名な病気ですが、胃痛や吐血、嘔吐、便秘や腹痛、下痢といった症状を引き起こします。

ただし逆流性食道炎については、胃の状態が悪化するからといってストレスによって胃液の逆流も起こりやすい状態になるわけではないのです。
食道粘膜が胃酸に対する感受性が高まってしまうために、少しでも胃酸が逆流するだけで食道粘膜が普段以上に過剰反応して強い胸焼けを起こすようになるのです。
ですから、ストレスが直接的に逆流性食道炎を起こすというよりは、逆流性食道炎の人がストレスを受けると症状が悪化することが多いという考え方の方が適切です。

ストレスを軽減する

日頃ストレスのある人にストレスをなくせというのは難しいことですし逆にそのことがストレスの原因になってしまうことがあります。
ストレスのある環境だからといっても、仕事や今の居住地、生活習慣を変えることはなかなかできないものです。
そこで、まずは少しでもストレスを軽減できる生活を心がけてみることが必要です。

睡眠不足は仕事でのミスの原因や精神的に不安定な状態になること、疲れが取れないことで体調不良になることでストレスを増やすことになってしまいます。
少しでも質の高い睡眠が取れるよう、湯船につかったり早めに夕食をとったり寝る前にはスマートフォンやパソコンを触らないといったことを心がけるだけでも違うものです。

IBSと逆流性食道炎について

多くの人が悩みをかかえている

IBSとは過敏性腸症候群といわれる腸の知覚過敏の状態で便秘や下痢の際にお腹が痛んだり不快感がする疾患です。
大腸の運動や分泌機能が異常をきたして起こる症状で、食生活のような身体的な要因と、セロトニン呼ばれる神経伝達物質が関係しているストレス反応による要因とがあります。
一般的に過敏性腸症候群にかかった場合、男性は腹痛や下痢を起こすことが多く、女性は便秘になることが多いです。

すぐに生死に関わる病気というわけではないですが、罹ると常にトイレの心配が伴うために生活の中で苦痛になる場面も多い病気であるため、きちんと通院して処方薬をもらうといった対処が必要です。
発症原因ははっきりと解明されていませんが、ストレスが加わるとその刺激で腸の動きがおかしくなってしまい過敏性腸症候群を発症するのではないかと言われています。

そして、その経験を繰り返すことで、少しのストレスでも症状が起こる状態になり悪循環を繰り返すようになってしまいます。
ストレス社会と言われるだけあって、最近では消化器内科の受診者の半数近くが過敏性腸症候群といわれるほど悩んでいる人がいる病気でもあります。

IBSと逆流性食道炎の関係性

逆流性食道炎も過敏性腸症候群も消化器系の病気ですが、この二つを併発している人が増えているという症例が増えています。
逆流性食道炎の患者数を過敏性腸症候群の人とそうでない人とで比べると、過敏性腸症候群の人はそうでない人の倍の患者数であったというデータがあり、併発をすることが言われています。

これは、逆流性食道炎の治療の中で処方される薬の中に胃酸の分泌を抑える成分があるために腸の感染症を起こしそれをきっかけに過敏性腸症候群を発症したり、副作用で重度の下痢を起こしたりするためです。
また、どちらの病気も脂っぽいものやアルコールの過剰摂取、ストレスが原因とされていることも併発する要因と考えられています。

治療法

過敏性腸症候群も逆流性食道炎も、治療にあたっては生活習慣の改善や精神療法、投薬治療といったものが行われます。
ストレスで自律神経の乱れが原因の場合にはストレスを解消することや精神的な不安定を解消していくことが必要です。
問題が根深く消化器科やないかでは解消できない場合には精神科や心療内科にかかる必要がある場合もあります。

また、生活習慣を改善して規則正しい生活をすることも自律神経の乱れを直すのに効果的です。
早寝早起きや、バランスのとれた食事、暴飲暴食を控える、禁煙、アルコールの摂取量を減らす、といったことで投薬治療を行わなくても自律神経が整っていくこともあります。
生活を改善しても効果が見られなかったり体調不良でなかなか思うように生活を改善できない場合には、胃腸の働きを調整する薬を服用することも必要です。

西洋医学に頼るのは避けたいという場合には、漢方薬を飲む方法もあります。
ただし、漢方薬だけでは完治が難しいですから精神面や生活面の立て直しと並行して服用することが望ましいです。

ただの食道炎と逆流性食道炎はどう違うの?

対応が異なる

食道炎とは、食道の粘膜が傷ついて炎症を起こしたりただれたりする病気のことを指します。
この食道炎の中で最も有名なのは逆流性食道炎であり、患者数も最も多いものです。
しかし、それ以外にも様々な食道炎がありその症状や原因に応じた対応が必要になりますからきちんと診断を受けて適切な処置を受けてください。

逆流性食道炎以外の食道炎

逆流性食道炎以外の食道炎で最も多いものが感染性食道炎です。
細菌に感染することで起こる食道炎で、魚の骨のような異物が食道の粘膜に刺さりそこから細菌に感染することが多いです。

最近では、アデノウイルスや溶連菌といったウイルスによって起こる咽頭炎、結核、梅毒になることで併発をすることもあります。
それ以外にもエイズや悪性腫瘍の患者や抵抗力の弱い老人や子供がカビの一種であるカンジタに感染することで感染性食道炎になることもあります。
感染症の場合には、抗生物質を飲んで細菌を減らしていくので、逆流性食道炎とは異なる治療法になるのできちんと見極めた上での処置が必要です。

他にも、塩酸や農薬のような刺激の強い液体を誤飲した時に、口の中から胃まで激しい痛みを起こす腐食性食道炎があります。
お時間がある方は、こちらのサイトもご覧ください。
>>https://clinicalsup.jp/contentlist/1622.html

劇薬を飲み込むことで唾液の分泌が増えるだけでなく、粘液や血を吐くこともありますし呼吸困難に陥ることもあります。
生死にかかわるものですから、場合によっては救急車の出動も依頼してすぐに病院に行き処置を行うことが必要です。
病院では井の中の洗浄を行ったり点滴での栄養補給といった処置がされます。子供の誤飲や成人が自殺を考えた際に飲むということが原因としてあげられます。

他にも、薬が食道に止まってしまったり引っかかってしまったりすることで起きる薬剤性食道炎や、肺がんや頸胸部放射線治療を受けた人が副作用として発症しやすい放射線食道炎といった食道炎もあります。
それぞれの食道炎にあった治療法があり、適切な処置を受ける必要がありますから、異変を感じたらすぐに病院に行き検査をすることが大切です。

その際、放射線食道炎は放射線治療を受けている医院で、薬剤性食道炎はその薬が処方されている医院で検査や治療が行われるのが一般的ですし、腐食性食道炎も救急車で運ばれる先の病院にかかるので病院選びをする必要はないです。
しかし、感染性食道炎や逆流性食道炎は病名を特定するために内視鏡検査を行うのが一般的であるため、内視鏡検査の設備のある病院を選ぶ必要があります。
鼻から入れるタイプの新しい内視鏡検査であれば医師の技術は検査の苦しさに影響しませんが、口から入れる従来のタイプは医師の技術によってその苦しさが変わってきます。

残念ながら下手な医師に当たると苦しい思いをしてしまうことがあるのです。
ですから、病院を選ぶ際には内視鏡検査の設備の有無だけでなく鼻からのものか口からのもの、医師の技術についても確認をしておく方が望ましいです。
医師の技術については病院に聞きにくいものですから、インターネットや知人の口コミを参考にすることがオススメです。

逆流性食道炎が起こる原因

日ごろの予防が大切

日本で逆流性食道炎という病気が認知されるようになったのは最近のことです。
それまでは、無名だった病気が一気に浸透するようになったのは患者数が急増したためです。

これは、食生活が欧米化したことで患者数を増やしただけでなく、テレビの健康番組やコマーシャルを通して病名を知ったことでただの食べ過ぎや体調不良と思っていたの逆流性食道炎だと自覚したという例も多くあります。
このように多くの人がいつの間にかかかっていることもあるので、逆流性食道炎になる原因にはどのようなものがあり、どのような対策ができるかを知ることで日頃から予防をすることが大切です。

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎には、胃液と下部食道括約筋が大きく関係しています。
胃液には、食物を消化するために強い酸性の胃液が含まれており刺激が強いです。
胃は、その刺激から身を守るために粘膜で保護がされています。

そして、その粘膜がない食道には逆流をしないように助けるのが下部食道括約筋です。
株価食道括約筋は食道と胃のつなぎ目の筋肉で、食べ物を飲み込む時には食べ物を食道から胃に流し、それ以外の時には食道への逆流を防ぐために蓋のような役目をしてくれます。

これと合わせて食道はぜん動運動を行っており胃から逆流があっても食道から胃へすぐに戻したり、唾液を飲み込むことで食道にはいった胃液を薄めて戻してくれます。
様々な要因で下部食道括約筋等の逆流を防ぐ仕組みが弱まってしまうことや胃酸が増えすぎてしまうことが逆流性食道炎の原因となるのです。
どのようなことが下部食道括約筋等の働きを弱めてしまったり胃酸の増えすぎの原因となってしまうのか知り自分で対策をすることが大切です。

逆流性食道炎の対策

下部食道括約筋等の働きを弱めてしまったり胃酸の増えすぎの原因となるものに、脂肪の取りすぎがあります。
脂肪分を取りすぎると十二指腸から分泌されるホルモンの働きや食事によって胃が引き延ばされることで下部食道括約筋等が緩んでしまうと考えられているのです。
また、脂肪の多い食事は胃酸が増える原因にもなります。そのために摂取をしすぎると胃酸が過剰に分泌してしまい逆流性食道炎の原因となるのです。

脂肪を多く含む肉類には、たんぱく質も多く含まれています。
たんぱく質も消化に時間がかかるために胃に長くとどまってしまいます。
これも胃液の逆流を起こしやすくする原因です。

そこで、胃酸の分泌を抑えるために脂肪分の少ない食事を心がけること、消化を助けるためによく噛むこと、胃の負担を減らすために腹八分の食事をすることが効果的です。
他にも姿勢の悪さや肥満、加齢といったものも筋力の衰えの原因となりますから、運動を心がけたり姿勢を正したりすることも大切です。
もちろん、食生活や運動、姿勢を改善しただけでは症状が改善できないこともありますからその際は医師に診てもらい適切な処置を受ける必要があります。

逆流性食道炎ってどんな病気?

胃酸で食道が傷ついてしまう

逆流性食道炎とは、胃酸が食道内に逆流することで起こる病気のことです。
食道は、食べたものを胃に送る器官です。食道と胃の間には下部食道括約筋があり、この筋肉が通常は食道と胃を分けるように蓋のような役割をしています。

食事や飲み物を飲む際には開いて胃に送ってくれますが、それ以外の場面では蓋が閉じた状態になっています。
これは、胃ではタンパク質を消化するために強い酸性を示す胃液が分泌されており、この胃液が食道へ逆流してくることを防ぐためです。

胃はこの胃液から守るために粘膜でコーティングがされていますが、食道にはそのようなコーティングがされていないのです。
そのために、胃液が食道に逆流すると強い酸性で焼けるような痛みを感じます。
そこで、胃液の酸から食道を守るために、下部食道括約筋が蓋の役目をしているのです。

もしも胃から食道へと逆流をしてしまうことが続くと胃酸によって食道が傷ついてしまい、粘膜がただれたり潰瘍になってしまったりします。
そうなると胸焼けや呑酸といった症状が起こるようになるのです。
これが逆流性食道炎です。

逆流性食道炎の及ぼす影響

逆流性食道炎によって胸焼けや呑酸といった症状が現れます。
こちらのサイトも参考になるためご覧ください。
>>http://www.muneyake-donsan.jp/about/

一般的に食べ過ぎや飲みすぎ、夏バテの時に現れる症状であるために軽視されてしまうことも多いですが、継続することで様々なことに支障をきたすようになります。
一時的なことではなく継続してこのような症状が続く場合には、必ず医師に診てもらい適切な処置を受けるようことが大切です。

初めは、少し空腹時に胸焼けがしたり呑酸がきになる程度であっても重症化すると嘔吐やげっぷ、口臭、食事中にも胃酸が逆流したり胃痛が起きたりするようになります。
決して重症じゃなかったとしても、胸のあたりの気持ち悪さから寝付きが悪くなり寝不足になることもありますし、気分が冴えない日が続いてしまうことも多くあります。

また、食事が思うように取れないことで痩せてしまったり栄養不足から肌や髪、爪が荒れてしまったりすることもあるのです。
本格的に逆流性食道炎の症状が出てくると治るまで時間がかかりますし、治療のためには通院も必要になります。
そこで、日頃から食生活や生活習慣に気をつけて予防しておくことが大切です。

肉食に偏らず野菜も食べること、暴飲暴食は控えて腹八分の食事を心がけること、胃の負担を減らすためによく噛むことが必要です。
また、下部食道括約筋が緩まないように姿勢を正すことや肥満に気をつけることなどが挙げられ、日頃からできることを心がけて生活をするようにすることが予防につながります。